こんにちは!ネット炎上ウォッチャーのもです!
もはや誰も見ていない説がささやかれているこのブログですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか・・?
今回の炎上案件は、サイバーセキュリティ大臣に任命された桜田義孝さんのお話です・・!
みなさん知ってますでしょうかこの話題・・!
「私はパソコン使えません!」
「USBって何それ・・?おいしいの・・?」
「あ、でもスマホは使ってますよ、便利ですから(照れ)」
みたいな超IT音痴の桜田さんが、内閣のサイバーセキュリティ大臣に大抜擢されてしまい、人々からフルボッコの非難を浴びているんです・・!
国会で厳しい追及に合っている桜田大臣は、それでも自信満々の顔でこう答えていました・・!
「サイバーセキュリティー対策は私一人で決めるものではない!チームの力で総合的にやることなのです!私に落ち度はない!」
わたしは桜田大臣の立派な態度を見て、なんだか前に勤めていた会社の上司のことを思い出してしまいました・・!
桜田大臣も、きっとわたしの上司と同じ「反射読み」の達人なんですよきっと・・!
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みなさん「反射読み」を知っていますでしょうか?聞いたことない言葉ですよね、だって今わたしが作った言葉ですから・・。
反射読みとは「管理職」や「政治家」や「大臣」といった偉い人々がみんな持っている、世の中を上手くわたっていくためのスーパーテクニックなんです。
反射読みとは、相手の顔色、声色、目線、身振り手振りなどをサッと外観するだけで、全ての事実を見通す「超洞察力」のことです。
このスキルさえ持っていれば、難しい専門知識なんてな~んも知らなくても、重要ポストに就いて、部下たちを監督することができるんです。
自分は理解してなくても、相手の表情を読めばなんとなく分かる。自分は状況をつかめてなくても、周囲の声色を聞けばなんとなく分かる。
鏡写しのように「反射」を使って、周囲の事態を間接的に把握するので、「反射読み」なんです・・。
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この「反射読み」は、よく麻雀やポーカーなどでも使われるテクニックだと思います。
テーブルの向こうの相手の手札は分からない・・。しかしその表情をよく見ると口元が少しニヤついてる、目線がどこかをキョロキョロと追っている・・。
そうです、ほんのわずかに漏れる機微でも、神業的な洞察力を持つプレイヤーにとっては、もはや全てお見通しだということです・・。
わたしの上司の人もこういう判断力を駆使して、バリバリとお仕事をする人でした・・。
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上司がわたしの同僚のAさんに進捗を尋ねます。
「Aくん、あの件は大丈夫なのかね・・?」
Aくんはこう答えます。
「まじ大丈夫っスよ!自分よく確認してるんで、楽勝すよ楽勝、ははっ!」
Aくんの謎の自信に満ちあふれた立派な態度を見て、上司は仕事が順調に進んでいることを確信します(彼のやっていることはよく分からない、しかしきっと大丈夫だ・・!)
そして上司はわたしにも進捗を尋ねます。
「もくん、あの件は大丈夫なのかね・・?」
「あ、あの、たぶん大丈夫だと思いますよ、わたし確認してるんで、あの、あの・・。」
コミュ障特有のなんだかキョドりまくりの態度を見て、上司は仕事が滞っているのではといぶかしがります(なんかあやしいぞ・・内容はよく分からんけど、とにかくあやしい!)
「本当かねもくん?なにか間違いはないのかね!しっかり確認して後で私にメールしなさい!」
「は、はい、分かりました・・(ほんとに大丈夫なのに、なんでわたしだけ・・)」
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人間が「反射読み」を行うようになる起源は、赤ちゃんの時代に遡ります。
赤ちゃんは世の中のことをまだなにも知らず、自分が目の当たりにするものがいったい良いものなのか悪いものなのか、理解することができません。
なにか知らないものを見かけたときに、赤ちゃんはまずお母さんの顔を見つめると言われています。お母さんの顔がほころんでいたら、それはきっと良いものです。そして、お母さんの顔が曇っていたら、それはきっと悪いものです。
赤ちゃんはこうして、お母さんの表情を見ながら世の中のことを学習していきます。赤ちゃんのこうした学習過程は、発達心理学の分野で「社会的問い合わせ」と呼ばれています(これはわたしの造語でなくて、ほんとにそう呼ばれています・・)
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反射読みの達人の桜田大臣も、今はまだなにも専門的な知識を持ち合わせていません。しかし、これから赤ちゃんのようにものすごいスピードで学習を進めていくかもしれません(ちなみにわたしの上司は全然学習しませんでしたが・・)
桜田大臣が世間の人々に「社会的問い合わせ」をして得た最初の知見は、いったいなんだったのでしょうか?それはきっと
「IT関係の仕事は詳しくない人がボスになっちゃいけないんだろうな・・」
ということだったのかもしれません・・。