photo by Ashley Van Haeften
こんにちは!ネット炎上ウォッチャーのもです!
久しぶりのブログになってしまいましたが、また取り留めのないプチ雑記を書きますね・・。
最近テレビを見てて思うんですけど、やたらと有名人たちの不倫騒動が多い気がするんですよね・・。
ベッキー&川谷さんや、スピード今井絵理子さんや、山尾志桜里さんや、小室哲哉さん・・。
昔からワイドショーや週刊誌は不倫スキャンダルが大好きですけれども、最近そういう系のゴシップネタがとっても増えてきてる気がします・・。
このままどんどん世の中が性のモラルに厳しい雰囲気になってしまったら、いったいどうなってしまうんでしょうかね・・。「風紀の乱れはけしからん!」みたいな、なんだか生徒会長のような世の中になってしまいそうな、そんな気がしますよ・・。
しかし、こんなふうに世間を取り巻いている不思議な空気の高まりは、いったい何を意味してるんでしょうか・・。今回はそんなことを、いろいろ考えてみましたよ・・。
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この前わたしは岸田秀さんの本を読んだんですけども、そこにとっても示唆的なことが書いてありました・・。
岸田秀さんは「なぜ子どもに厳しく性道徳を教えなくてはいけないのか?」ということについて、こんな感じのことを語っていました。
子どもというものは、性欲を持っているけども性欲を発散する術を持っていない、未熟な存在なのだそうです(性器が未発達ですし、知識も持っていないので、まだ行為をすることができないんです・・)
なので、自分が抱いている性の欲望と、それを成し遂げられない現実の間で板ばさみになって、「自分は不能者だ!去勢された存在だ!」みたいに、精神的にとても不安定な状態に陥ってしまうんだそうです。
そんな子どもたちの気持ちを落ち着かせてあげるためには「言説」を与えてあげないといけない。
自分が欲望を満たせないのは、自分が不能者だからではなく、厳しい「法」によって縛られているからだという言説です。
この言説によって、子どもたちは自分の「不能状態」を法のせいにして、自尊感情を守ることができる。「ほんとう自分はできるんだけども、世の中が邪魔をするせいでできないんだ!」といった具合です。
子どもにエッチなことを禁じる文化というのは、子どもたちが持つ性的な原不安を除いてあげて、健全な大人に成長することを助けてあげるための、パターナルな発明だというのです。
どうでしょうか、なかなかグヌヌッとなってしまいそうな、いい感じの考察ですよね・・。
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以前わたしは「いただきます!」の起源についてブログを書きましたけども、あれも性道徳と似たような機能を果たしてるものだとおもいます。
昔の人々って、おそらく食べ物がなくて常に貧困状態にあったのだとおもいます。いつもお腹を減らしてるけども、物理的に食べ物が存在しないので、欲望を満たすことができない。そんなときに、人は「食べる」という行為を神聖化するんです。
「食べるということは命を頂くこと、とても罪深いこと・・」
キリスト教の七つの大罪にも「大食」が悪い行為だと決められていました。パクパクとものを食べてる人間は浅ましいやつであり、何も食べない人間のほうがずっと倫理的・道徳的な偉いやつであるということです。
こんな風に、人間は満たされない欲望を抱いてしまったときに、自分たちを縛る「法」を生み出すんだとおもいます。「それ」が出来ないのは法のせいであり仕方のないことなんです。みんなでいっしょに法で縛られてる不自由な状態こそが、なんだか安心できる状態なんです・・。
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最近の若者に「なぜ結婚しないのか?」とアンケートを取ると「お金がないから!」という理由が上位に挙がるのだそうです・・。
この答えって、わたしすごく当たってると思うんですよね。たしかにお金はとっても大事です・・。
わたしは「お金がないから」という答えは、必ずしも「生活が厳しくなってしまうから」ということを、意味してはいないと思います。
だって海外なんかでは、貧しい人ほど共働きで生活を支え合う必要があるので、結婚率が高い傾向があるんだそうですよ。
あと日本でもマイルドヤンキー族の人なんかは、十代のうちに早々に結婚して、子だくさんな家庭を築いたりしてますよね。経済的な厳しさというのは、いったん二人で一緒になってしまえば、案外どうとでもなってしまうものなんだと思います・・。
「お金がないから結婚できない」という言葉は、きっとそういうことを言ってるんじゃないんです。この言葉の真意は、きっと「ファルスがほしい」と言ってるんです。
自分が不能者でないことの証、社会から肯定されていることの裏付け、自尊感情の源泉、こういう自分に自信を与えてくれる何かが、恋愛関係を築くために、相手から受け入れてもらうために、必要だといってるんです。他者から受け入れられる前に、まずは大文字の他者から受け入れられたい、そんな人々の熱い魂の叫びが、この言葉からは聞こえてきそうな気がします・・。
最近はみんな失意に沈んでプチ去勢状態になってしまっているような時代です。そんなときに、不倫みたいな豪胆&不埒なことをやってのけるやつらは、実にけしからんです(彼らはたいてい金持ちでもありますしね・・)。
こういうやつらは「法」の力によってグイッと締めてやる必要がありそうですよね。たしかにそうですよね、わかりますよその気持ち・・。
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最近「いただきます」を口にする人が減ってきてるそうです。これはたぶん、食料が十分調達される豊かな時代になったので、食にまつわる「法」がだんだん必要なくなってきてるためだとおもわれます・・。
政治家の人たちは、少子高齢化対策のために、若者にお金をたくさんばら撒いてみたらどうでしょうか・・?
そうすればきっと、結婚する人たちも増えて、芸能人の不倫騒動なんかも次第に沈静化して、みんなで楽しく暮らせるとっても自由で無法なユートピアが到来すると思いますよ・・(要約:最近生活がくるしくなってきてつらいので誰かお金ください・・)
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