photo by Luis Romero
みなさんご存知でしょうか!
最近巷の女子たちの間で「トカゲ」や「ヘビ」や「カエル」といった「爬虫類」が秘かなブームなんだそうです!
一見キモくて女の子から避けられてしまいそうな「爬虫類」ですが、彼らのパッチリしたおめめやプヨプヨの手足が「とってもキュート!」と感じる女子たちが増えてきてるんだそうです!
芸能人の中でも「ガッキー」や「堀北真希さん」や「大島優子さん」といった方々は、とっても「爬虫類好き」であることが知られているそうです!
そして最近では、爬虫類といっぱい触れ合える「爬虫類カフェ」というのも流行っているんだそうな・・!
いったい「爬虫類好き女子」はトカゲやカエルやヘビの、どんなところに惹かれているんでしょうかね・・?
「爬虫類好き女子」とは、我々にとってどんな存在なんでしょうか・・?
今回は「爬虫類好き女子の心理」について、じっくりと考えてみました・・!
(※私の勝手な妄想が大爆発してる内容なのでご注意ください)
目次
爬虫類好き女子ってどんなイメージ?
ネット上で爬虫類好き女子の印象について調べると、だいたいこんな感じのイメージが語られています。
・個性的な人が多い
・なぜか美人が多い
・サブカルと親和性が高い
・プチ病み系・プチメンヘラ系が多い
容姿が整っていて、珍しいもの好きで、どこか陰のあるたたずまい、「爬虫類好き女子」にはどうもそんな印象の人々が多いようです・・。
かわいいはめっちゃ苦労して作れる!?
「爬虫類好き女子には美人が多い!」という意見はとっても興味深いところがあります・・。そもそも「美人」っていったいどんな存在なんでしょうか・・?
昔あるCMで「可愛いは作れる!」というフレーズが話題になったことがありました。この言葉は裏を返すと「可愛くなるためにはそうとう作りこまなくてはいけない!」という意味にもとれます。
「美人」というのは、実はメイクに気を使い、ファッションに気を使い、表情や言葉遣いに気を使い、自分の容姿を作り上げるためにとっても「努力」してる人たちなんだと思います(中にはすっぴんそのままで美しいという反則気味な人もいるかもしれませんが・・)
美人というのは「自己呈示の仕方」や「自分の印象管理」にとっても注意を払う人たちであり、言ってみれば「他者からのまなざし」にとっても敏感な存在なんだと思います。
美人が多いと噂される「爬虫類好き女子」たちが自分の容姿に気をつかうのも、ひょっとして他者のまなざしをとっても気にしていて、いつも周囲から自分がどう見られているかを、意識している傾向があるからなんじゃないでしょうか・・?
まなざしを気にする女子たち!
美人な人も含めて、一般に女子というのは「他者からのまなざし」に、とっても複雑な感情を抱いていると思います。
自分の「綺麗なところ」や「良いところ」を見出してくれるまなざしには喜びを感じますが、自分の「変なところ」や「嫌なところ」を見つめるまなざしには、とってもプレッシャーを感じます。
そして、爬虫類好き女子にとっておそらく一番苦手なのは、「欲望丸出しの男性」から向けられる強いまなざしです。
「爬虫類好き女子」はたぶん大人しくて自己評価が低めな子が多いと思うので(勝手に決めつけて恐縮ですが・・)、こういうギラギラした男性の強いまなざしに晒されると、自分の隠しておきたい部分が暴かれてしまうような気がして、なんだか不安な気持ちになって、逃げたくなってしまうんだと思いますね
そんな爬虫類好き女子たちにとって「爬虫類のまなざし」というものには、独特の心地よさがあるのかもしれません・・。
爬虫類的まなざしとは!?
爬虫類にはポッチリとしたおめめが付いていて、そのまなざしには無機質な「ある種の空虚さ」があります。
何を考えているのかよく分からなくて、いったい何を見ているかも曖昧な、焦点の定まらないまなざし。
こういうゆるいまなざしは「見られたいけど見られたくない」女子たちにとって、ちょうどいい距離感のまなざしなんだと思います。
この空虚なまなざしは「自分は好意的に見られてるのかもしれない・・?」という想像力を働かせて、ある種の空想にふけるためにちょうどいい対象なんじゃないでしょうか。
爬虫類好き女子は「個性的なところがある」という噂もありますし、こういった「空想」と「現実」を行き来するような解離的な思考を楽しむことが得意なような気がします。
そしてぶっちゃけて言いますと、爬虫類にはどこか男性のおちんちんを連想させるところがあります(なんだか下品ですいません・・)
おちんちんというのは自分に向けられた「欲望の矢印」に他なりません。
屹立した立派なおちんちんにはなんだか恐怖を感じてしまいますが、こういう主体性を欠いたポッチリサイズの可愛らしいおちんちんならば、なんだか自分でも対処できそうな気がするんだと思いますね(ほんとでしょうかねこの話・・)
日本のカワイイ文化!
以前、精神科医の斎藤環さんがこういう話をしていました。
日本で流行するキャラクター(キティちゃんとかリラックマとか)には、「無表情」「ポッチリとしたつぶらな瞳」「主体性のなさ」「消極性」といった特徴があり、一方欧米で流行するキャラクター(ミッキーとかドナルドとか)には「豊かな表情」「パッチリした瞳」「主体的なふるまい」「積極性」といった特徴があるんだそうです。
斎藤さんはこの理由を、日本人の「かわいいキャラ好き」の文化によって説明していました。
「かわいさ」というのはある種の「コミュニケーションの通じなさ」に宿る側面があり、日本人は、空虚な瞳をした「何を考えてるのかよく分からないキャラ」にかわいさを見出して、それに惹かれる傾向があるんだそうです。
こういった「虚ろな感じ」のかわいさは、ある意味爬虫類にも通じるところがあると思います。爬虫類はキョトンとした顔をして、いったい何を考えてるのか読めない、純粋無垢な主体性のなさを感じさせるものがあります。
爬虫類好き女子は「サブカル好きな傾向がある」と噂されているくらいですから、日本の「カワイイ文化」ともとっても親和性がある人たちなんだと思います。
爬虫類好き女子たちは、キョトン顔をしながらノソノソ歩く爬虫類たちに、ある種のキティちゃんやリラックマ的なかわいさを感じているのかもしれません・・。
爬虫類を飼うということ!
爬虫類を飼うということは「自分の楽しみのため」ということ以外にも、他人へ自己呈示するパフォーマティブな意味も込められていると思います。
爬虫類というのは、一般的にちょっとキモくて取っ付きにくい印象がある生き物です。
パックリと口をあけると生々しい真っ赤な口内が見えますし、昆虫などを丸飲みして食事をしている姿は、ある意味とってもグロテスクなところがあります。
爬虫類には原初的な「生物器官」としての生々しさがあり、そしておそらくこれは女子たちが隠蔽したい「自らの姿」でもあるのだと思います。
その昔「イグアナの娘」という作品がありましたが(ドラマで菅野美穂さんが出演していたやつです)、あんな風に自分が他者から奇怪な「イグアナ」のように見られてしまうことって、女子たちにとってなんだかトラウマティックな原光景なんだと思います・・。
美人な女子たちは、綺麗なファッションで容姿を飾り、化粧品でお顔を整え、香水で自分の匂いを消し去ろうとします。
この根底には、自分の剥き出しの生物性を隠蔽して「お人形」のような人造物と化したい欲望があるんだと思います(これは男性が女性に対して抱く欲望に対する応答でもあります)
そして美人な女性は、こういった自分の表層の「顔」、取り繕った「綺麗な自分」ばかりが周囲の人々に認識されていて、深層にある「剥き出しの自分」のことを見てもらえないことに、安心と共に不安を覚えていると思います。
「顔」ばかりが他者に記号的に認識されて、その裏にある、身体を帯びた「等身大の自分」が存在しているんだということを、心のどこかで分かってもらいたがってるんだと思いますね。
「爬虫類を飼う」ということは、自分の生々しい身体性を「ペット」の中に疎外して、自分がソレと共にあることをみんなに開示することによって、「私には生身があるんだよ!ちゃんと中の人がいるんだよ!」とそれとなく示唆している行為なんだと思います。
ベタな言い方をすると、綺麗なお人形のような存在じゃなくて、ちょっと陰のある子とか、ちょっと引いてしまうようなヘンテコな趣味がある子とかの方が、身近な存在としての親近感が湧くし、共感も呼びやすいということですなんですね。
自分の本性がたとえグロテスクなイグアナだったとしても、ちゃんとみんなに受け入れてもらえる関係というのが、なんだか本当の関係に近いような気がします。
爬虫類を飼うことのパフォーマティブな意味には、そういうことを示唆しようとする側面があるんだと思います・・。
爬虫類好き女子は爬虫類男子が好き!?
爬虫類好き女子というのは、いったいどんなタイプの男性を好むんでしょうか・・?
ズバリそれは今流行りの「爬虫類男子」だと思います!(なんだか駄洒落みたいですが・・)
爬虫類男子の特徴として、以下のようなものがよく挙げられます。
・切れ長の鋭いまなざし
・クールで大人びたものごし
・ミステリアスな雰囲気
・考えが読めないポーカーフェイス
(芸能人でいうと松田龍平さん、松本潤さん、栗原類さん、堺雅人さん、及川光博さんなどが「爬虫類男子」なんだそうです)
爬虫類好き女子は、おそらくこういった「コミュニケーションの通じなさ」「冷淡さ」「草食性」「陰鬱なオーラ」みたいなものを感じさせる相手が、とっても大好物なはずです(勝手に決めつけてますが・・)
爬虫類好き女子は、爬虫類男子のあの「まなざし」がとっても好きだと思います。あの冷たいまなざしの奥に、なんだか冷血動物である爬虫類と同じものを感じてしまうんですね。
爬虫類好き女子は、ああいうまなざしをした相手にとっても愛着を感じて、愛情を注ぎたくなってしまうんだと思います・・。
愛情を注いであげたい女の子たち!
冷淡なまなざしをした草食的な男性って、いったいどういうパーソナリティを持っているんでしょうか?
おそらく彼らは対人関係でやや距離をおきがちで、壁を作りたがる傾向があると思います。これは愛着パーソナリティでいうところの「回避型」というものに近い性質です。
爬虫類好き女子は、こういう孤独で、防衛的で、ある種の空虚さをたたえた男性に、愛情を注いであげたくなってしまう子たちなんだと思います・・。
「カサンドラ症候群」という言葉があります。
これは「アスペルガー的」な共感性の低い男性とお付き合いをした女子が、お互いの情緒的交流がうまくいかずに、メンタルを病んでしまうという現象のことです。
カサンドラ症候群になってしまう女子は、アスペ的な男性に魅力を感じ、とっても惹かれる傾向があるんだそうです。彼女たちはアスペ的な「情緒が未発達」な男性を見ると、愛情に恵まれずに育った可哀想な少年の姿が重なって、母性本能がくすぐられて、愛情をたっぷりと注いであげたくなるんだそうな(そしてその関係がうまくいかなくなると「カサンドラ症候群」になってしまうということです・・)
周囲の人間と距離をおき、防衛的な壁を作り、自分の殻に閉じこもってる男性を、自分の愛情で満たしてその心を癒してあげたい。爬虫類好き女子をはじめとして、女子にはみんなそんな本能があるんだと思います・・。
これこそが母性本能というやつなんでしょうね・・。
冷たいまなざしの奥にあるもの!
「爬虫類男子」の冷たいまなざしの奥には、愛情を注がれずに育った、心の欠けた子供の姿があるんだと思います。
この可哀想な子供に愛情をたっぷり注いであげて、欠けた心を満たしてあげたくなる気持ち、こういう気持ちを抱く女子って、どんな子なんでしょうか・・?
たぶんこの「心が欠けた子供」とは、爬虫類好き女子自身の姿なんじゃないでしょうか。
爬虫類好き女子には「プチ病み傾向」があると噂されているので、たぶん幼少期の親との関係があまりうまくいってなかった子が多い可能性があります(突き放されて育ったり、あるいは過干渉に育てられたり、いろいろです・・)
爬虫類好き女子は心の欠けた「可哀想な存在」に愛情をかたむけることで、幼い頃の自分と母親との関係を、もういちどやり直そうとしているのかもしれません。
今度は自分が母親の側に立ち、相手が子供の側に立つという逆転した役割の中で、自分がこうあってほしかった愛着の関係を、理想的な形で再演しているということです。
「爬虫類」とは、女子の中の無機質で、人を拒絶する、ポッカリと穴の空いた、心の冷たい部分なんだと思います。
そして爬虫類好き女子とは、空っぽの空虚な器を見ると満たしてあげたくなる存在なんです。
心を失ってしまった空虚な相手に自分の愛情をたっぷり注いてあげて、その空っぽのまなざしに温かな光が灯ったとき、きっと爬虫類好き女子の目にも同じ光が宿っているんだと思いますね・・。